銀行の自主規制強化が消費者金融に与える影響

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最近の過剰融資問題を受けて大手メガバンクでは自主規制を強化する流れになっていきています。
はたしてこのような動きは消費者金融にどのような影響を与えているのでしょうか。
消費者金融業務経験者へのインタビューを通じてレポートしました。
(2017年6月1日)

自主規制強化に至る経緯をおさらい

まずは銀行が自主規制強化に至った、これまでの経緯について簡単におさらいしたいと思います。

近年、銀行が消費者ローンに力を入れていたことはご存知の方も多いと思います。
かつて銀行は、消費者ローンの分野では消費者金融に市場を譲っていましたが、2010年6月の改正貸金業法施行後は消費者金融に取って代わる新たな受け皿として、小口融資を右肩上がりに伸ばし、2016年3月末には、ついに消費者金融など貸金業者の融資残高を上回るまでになりました。

これは、銀行カードローンには、消費者金融と違い、総量規制のような法律で決められた貸出し制限がないことがないことが要因とも言われています。

しかし今度は逆に、歯止めがきかなくなった銀行カードローンの過剰融資が問題視されるようになってしまいました。

このような問題を受けて、各銀行は、大手メガバンクを中心に、収入証明を徴求する基準や広告表現の見直しなど、自主的なルールで対応することとなりました。

また、2017年5月には、全国銀行協会も各行の過剰融資防止対策を調査していると発表するなど、本格的に対応に乗り出してきています。

ライター
銀行カードローンは、収益性が高く、不良債権は保証会社の消費者金融に保証履行させられるから、銀行にとってかなり「オイシイ」商品なんだ。 でも、これだけ過剰融資が注目されると、収益モデルの見直しをせざるを得ないよね。

大手消費者金融業務経験者の意見

まずは大手消費者金融勤務経験があるAさんの意見をお伝えします。

知り合いにも聞いてみたけど、銀行の過剰融資が騒がれるようになってから、まだそれほど経過していないせいか、いまのところさしたる影響はないみたいですね。

ただ銀行が貸出しを絞ってくれば、消費者金融に申込みをしてくる人も多くなってくると思うから、今後の申込みは、消費者金融業界としては多少期待できるのではないでしょうか。

でも消費者金融も銀行カードローンの保証会社になっているところも多いから、グループ全体から考えれば、入り口が変わっただけであまり関係ないかもしれないですね。

ただ、キャッシングの過剰融資が社会問題化するのはあまり好ましいことではないですね。
これ以上、上限金利が下げられる名目にされても困りますよね。

中小消費者金融業務経験者の意見

続いて中小消費者金融勤務経験があるBさんの意見です。

銀行の自主規制が強化されて、銀行が貸出しを抑えたら、顧客の全体の借金が減る分、不良債権化するリスクは低くなるから中小消費者金融にとってはいいことじゃないでしょうか。

最近の銀行は、中小消費者金融が融資をためらうような属性の人にも、結構、派手に貸していましたから。

ただ、あんまり騒がれすぎないようにして欲しいというのが中小消費者金融の本音です。
このあおりを食って、カードローン業界全体でさらに金利が下げられることになったり、法規制が厳しくなったりすれば、銀行はプロテクトされますが、資金力に乏しい、中小消費者金融は、おそらくやっていけなくなってしまうでしょう。

消費者金融業界全体の動向

これらインタビューからも、特にいまのところは、さしたる影響はなく、審査基準なども従来通りのようなので、安心して申込みができるでしょう。

また消費者金融業界としては銀行の自主規制はウェルカムな様子です。
その背景には、銀行の過剰融資が社会問題化してしまえば、さらなる金利規制などで、結果的に消費者金融業界が割を食うことになることを懸念しているようです。

消費者金融業界としては、今回の銀行の自主規制の流れについて、比較的、冷めた目で見ているようです。

     審査が通る中小消費者金融

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